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東京工芸大学工学研究科建築学専攻
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「CFDによる乱流境界層のシミュレーション」に関するワークショップ


開催日:2004年10月22日(金)
会  場:東京国際フォーラム ガラス棟G409室
主  催:東京工芸大学21世紀COEプログラム
後  援:日本建築学会、土木学会、日本風工学会、日本風力エネルギー協会

参加者:64名


近年、風工学に関する建築・土木・環境・気象などの各分野において大気乱流境界層をシミュレーションすることにより、接近流を再現する研究などが盛んに行われている。これらの最新の成果を紹介し、技術の交流を図るために、2004年10月22日(金)に東京国際フォーラムにて「CFDによる乱流境界層のシミュレーション」と題するワークショップを開催した。
 CFDによる乱流境界層のシミュレーション分野で現在活躍中である、田村哲郎(東京工業大学)、持田灯(東北大学)、飯塚悟(産業技術総合研究所)、石原孟(東京大学)、内田孝紀(九州大学)、片岡浩人(大林組)、近藤宏二(鹿島建設)、坪倉誠(電気通信大学)、富永禎秀(新潟工科大学)、野澤剛二郎(清水建設)、丸山敬(京都大学)の各先生方による講演が行われた。基調講演としては、田村哲郎先生と持田灯先生がそれぞれ「計算風工学における流入変動風の作成とその応用」と「Recent Progress in CWE and Its Application to Environmental Problems」と題して、構造系と環境系におけるCWE(計算風工学)の最新動向や応用的な研究などの総括的な講演が行われた。
 各講演者はそれぞれ独自の変動流入風の生成方法および生成された変動流入風を用いた応用研究成果等を紹介した。会場には実務者、研究者、学生と幅広い層から64名の聴講者が集まり、講演者との活発な議論が交わされた。


     
       田村哲郎教授             持田灯教授             飯塚悟氏

     
      石原孟教授              内田孝紀教授             片岡浩人氏

     
      近藤宏二氏              坪倉誠教授             富永禎秀教授

     
      野澤剛二郎氏            丸山敬教授             会場の様子


Program
9:20 - 9:30
田村 幸雄 (東京工芸大学)
  趣旨説明
9:30–10:15 基調講演
田村哲郎(東京工業大学)
  計算風工学における流入変動風の作成とその応用
10:15–11:00 基調講演 
持田灯(東北大学)
  Recent Progress in CWE and Its Applications to Environmental Problems
11:00–11:30
飯塚悟(産業技術総合研究所)
  複雑地形上の大気中CO2輸送のLES
11:30–12:00
石原孟(東京大学)
  力学統計的局所化手法による複雑地形上の風況シミュレーション
  (Wind climate assessment in complex terrain with Dynamical Statistical Downscaling Procedure)
13:00–13:30
内田孝紀(九州大学)
  種々の大気安定度を有する乱流境界層に埋没した複雑地形上の風況・拡散場シミュレーション
13:30–14:00
片岡浩人(大林組)
  乱流境界層中の角柱周辺気流ならびに空力弾性振動応答の予測
14:00–14:30
近藤宏二(鹿島建設)
  乱流境界層を対象としたLESのための流入変動風の生成法
(Generation method of inflow turbulence for LES computation of turbulent boundary layer)
14:40–15:10
坪倉誠(電信通信大学)
  SGSモデルの精度に与える差分誤差の影響について
  (Effects of Finite Difference Errors on the Accuracy of Subgrid-Scale Models for Large Eddy Simulation)
15:10–15:40
富永禎秀(新潟工科大学)
  乱流境界層中の建物周辺気流解析における各種乱流モデルの比較
15:40–16:10
野澤剛二郎(清水建設)
  都市域における流入変動風の作成と高層建物に加わる変動風圧力の予測
16:10–16:40
丸山敬(京都大学)
  乱流境界層の数値シミュレーションにおける地表面粗度の取り扱い